ファイル共有ソフト(P2P技術使用ソフト)の危険性

ファイル共有ソフト(P2P技術使用ソフト)とは、
P2P(Peer to Peer-ピア・ツー・ピア)でインターネット接続され、不特定多数のパソコン同士がファイルをやり取りできるものです。
使用目的によっては便利なソフトなのですが、このソフトを悪用して「音楽」「映画」「ゲームソフト」「アニメ」「ドラマ」「コミック」など、データの違法なやり取りが行われるため問題となっています。

[ファイル共有]という言葉は聞いたことがない方でも、[Winny]という言葉はご存知の方が多いと思います。
「公共機関や企業の、個人情報や機密情報等が流出・消去」という報道がTVや新聞などでされております。
これは個人情報・機密情報が入っているパソコンに、ファイル共有ソフトを使用しウイルス感染して、情報が流出したり消去したということです。
なお、インターネット上に一度流出してしまったデータを回収・削除することはほぼ不可能です。

ファイル共有ソフトは、ウイルス感染の可能性が高く、とても危険なソフトの一つです。
危険なのはウイルス感染だけではございません。
著作権法に対する問題です。
共有ネットワークで流通している著作物のほとんどは、コンテンツを作成した著作者に無断で送受信されています。

著作物を無断で共有する行為は著作権法に違反する行為です。
ファイル共有ソフトの特徴としてダウンロードしたファイルを自動的にアップロードします。
つまり意図的にアップロードしていなくても、ファイル共有ソフトを利用しているだけで著作権法に違反してしまう可能性があるのです。
ファイル共有ソフトのなかにはパソコン起動時に自動起動するものもあり、利用していないのにもかかわらず自動的にアップロードされて加担している場合もあります。

ちなみに著作権法に違反する行為の罰則は、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、またはその両方と非常に重いものです。
またこれ以外にも著作者からの損害賠償が発生する可能性もあります。

ファイル共有ソフトの一部を紹介します。(ソフト名のみ順不同)
Winny、WinMX、Share、uTorrent、BitTorrent、BitComet、Shareaza、LimeWire、Cabos、Azureus、Gnutella、Hamachi、など・・・・・
上記のものがファイル共有ソフトなどに該当します。

さらに、P2P技術を使用してVPN(仮想プライベートネットワーク)を実現するソフトなどは、ファイアウォールなどのセキュリティの設定・管理がしっかり行えないと危険です。

インストールされている場合はアンインストールをおすすめします。
そして念のためウイルススキャンを行ってください。
著作権法に違反する行為や、大切な情報の流出・消去される危険性があります。
ファイル共有ソフト等は使用しないことが賢明だと思われます。

【参考Webサイト】
総務省 安心してインターネットを使うために 国民のための情報セキュリティサイト
総務省 安心してインターネットを使うために 国民のための情報セキュリティサイト 「ファイル共有ソフトの利用とその危険性」
ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会「 CCIF 」

(※2012年2月以前に投稿したものを一部再々編集してご案内しております。)